コンテンツ化された苦悩

憎み憎まれて生きるのさ

23歳ニートの人生がダメになっていくドキュメンタリーです

『カーニバル・イヴ』『カーニバル』『カーニバル・デイ』を読んだ。

 清涼院流水の『コズミック』『ジョーカー』に続くJDCシリーズの3作目の長編「カーニバル」をようやく読み終えた。気が遠くなるほど長かったような気がする。なんでこんな時間かかってしまったんだろう。無駄に3冊セットだし…。『イヴ』が300ページ、『カーニバル』が800ページ、『デイ』に至ってはまさかの1000ページ超え。もう新井英樹の『真説ザ・ワールド・イズ・マイン』並みにブ厚くて持ち運びが不便でしょうがなかった。しかも講談社ノベルス特有のぎっちり2段組みでさあ。これで2000ページだと原稿用紙換算だと何枚なのか。4000枚?いくらニートで時間あるとはいえきつかった。そもそも清涼院流水そこまで好きじゃないのにですよ。数ヶ月もの間これが「読まなきゃいけない本」として心の中に鎮座してる苦しみたるや。分からないでしょうね、あなたには。

 

 今までの人生で一番読むの大変だったの小説はドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』。上巻が鬼門すぎて高校生の時に買って読み終わったの大学卒業した後だったくらい読むの大変だった。でも、今回『カーニバル』読んで分かった。俺は本当の地獄を知らない甘ちゃんだった。小説を読んでここまでしんどくなったこと卒論で『源氏物語』読まされたとき以来かもしれない。(結局『源氏物語』は読むの断念してしまって読み終えずに卒論を書くことになったのですよ)読んでも読んでも終わらない。人いっぱい死ぬ。途中真剣に窓から投げ捨てようかと思った。

 

 読破すること自体がネタになる本はいろいろ存在すると思う。『失われた時を求めて』『フィネガンズ・ウェイク』『非現実の王国で』『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』とかさ。でも、清涼院流水の『カーニバル』はネタになるの?っていう。この日本に『カーニバル』全部読んだ人って超マイナーじゃないすか。大半の人が「清涼院流水?知らねえよ」て感じじゃないすか。ブログに書いたところでバズるはずもないじゃんすか。てか仮にバズったとしても読み終える苦労とバズることがはたして釣り合いとれているのかも分からねえ。俺がこの作品を読み終えるのがいかにつらくて大変だったか懇切丁寧に説明したところで読んだことない人に伝わるのか。どうなの。ブログのお題で「流水大説」なんてリクエストされなきゃ絶対手に取らなかったシリーズですもん。読む前からBOOKOFF講談社ノベルスコーナーで見かけるたび「こんな小説読むのチンパンっしょ」て思ってバカにしてましたよ。まさか読むことになるとは。

 

『カーニバル・イヴ』

 予告編みたいな一冊。「犯罪オリンピック」が始まるという噂がネットで広まってJDCの探偵達が不安がる。というだけの話をおよそ300ページかけてダラダラと描写。一番最後のページでJDC本部ビルが爆破されて「犯罪オリンピック」が開幕する。ネタバレ?知らねえ。どうせこのブログ読んだ人もこれ読まないと思うもの。本編以外にも心理テストとか用語集とかJDC所属探偵の一覧表がついてるよ。お得です。

 

『カーニバル』

 ビリオン・キラー(十億人殺す者)」が犯罪オリンピックを主催。世界中の名所が燃えたり爆発したり崩壊したり消失したりする。背表紙から引用すると「イースター島モアイ ナスカの地上絵 ミステリサークル ストーン・ヘンジ カルナック列石 カッパドキア地下遺跡 バミューダ・トライアングル 喜望峰海獣 エンパイアステートビル 空中城塞都市遺跡 エッフェル塔 ナイアガラの滝 新凱旋門 グリニッジ旧王立天文台 大阪城天守閣 ネス湖ネッシー ボロブドゥール寺院 ピサの斜塔 グランド・キャニオン ノイシュヴァンシュタイン城」などが舞台となる。読んだはずだが、あまりにもいろいろ起こるのでどこで何が起きたのか全然覚えてない。世界の名所がたくさん出てくるので旅行してる気分になれてお得だと思います。あと、事件の規模と死者からしてもう犯罪っていうかテロ、災害のレベルで謎解きとかそういう問題じゃない気がする。この連続不可能時限犯罪と並行して謎の伝染病が流行し一日に400万人ずつ死んでいきます。何言ってるかわかんないでしょ。俺も分からん。

 

『カーニバル・デイ』

 いろいろあって最終的に40億人死にます。嘘じゃないんですよ。マジなんです。一応これまでに起こった事件の犯人とか犯罪の方法とかも明かされますけどスケール大きすぎて意味不明です。そもそもJDCの探偵が誰一人真相にたどり着けないので最終的に敵がネタバラシします。そのネタバラシの仕方もものすごく荒っぽいというかなんというか。確かに全部説明したはしてるけどこれでいいんすか。ここまで来るとミステリじゃなくてSFですねって感じ。清涼院流水急にオカルト方面に舵切ってどうした?ってなる。ムーにハマってたんすね。九十九十九もあっけなく死んじゃう。生き返ると思ったら最後まで死んだままだし救いがない。物語を最後まで読みすすめた読者には「本を乱暴に読み飛ばして批判するやつは獣だぜ」というありがたいお言葉が待ってる。俺はもう獣でいいです。アニマルです。畜生です。許してください。てなった。泣きそう。

 

 これで時系列的にはJDCシリーズの最後まで行ってしまったことになる。(「彩紋家事件」残ってるけどコズミックの前の話なんで)よっぽどのことがない限りもう2度と読むことはないと思う。『彩紋家事件』も買ったけど読みません!疲れたから。こんだけ長い本なのに読み終えた後、胸に残るものが皆無だな。ただひたすら疲れた。やっと終わって良かった。その気持ちしかない。これ面白いっていう人ほんとにいるのかしら。半年ちかく四苦八苦しながら読み進めたわりには全くリターンがない。このブログを読んだ人が片っ端からこの本を購入してくれればアフィリエイト収入で儲けられるんですがね、ヘヘ。今のままだと買ったお金と時間を無駄に浪費しただけなのでなおさらそう思う。自分の好みに合わない本を読むことがこれほどの苦痛を伴う作業だとは思わなんだ。でも、人生って基本そういうものなのかもしれない。そんなことを考えさせられる読書体験でした。

 

 2ヶ月ぶりに更新したブログがこんな適当でいいんだろうか。みなさんお元気ですか。この2ヶ月の間に地元の駅に磯丸水産が出来たりTSUTAYAのCDコーナーが潰れたり、中学生の頃に通っていたゲームセンターが潰れておしゃれな本屋さんになったり色々ありました。俺は今も変わらずニートをしています。 ニート生活ももうすぐ一年を迎えます。一周年パーティーをしようとtwitterで募集をかけたけれど誰からも参加したいという連絡がこなかったりしました。元気です。ニート生活長すぎて何もすることがありません。テレビに録画した「エヴァンゲリオン旧劇場版」か「ワールドトリガー」を一日中見返して過ごしてるけど、それにも飽きつつある今日この頃。

 

 

カーニバル・イヴ―人類最大の事件 (講談社ノベルス)

カーニバル・イヴ―人類最大の事件 (講談社ノベルス)

 

 

 

カーニバル―人類最後の事件 (講談社ノベルス)

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カーニバル・デイ―新人類の記念日 (講談社ノベルス)

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