コンテンツ化された苦悩

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やる気のない大学生が就職したらどうなるかのドキュメンタリーです

お祈りメールが届いた ラッキー!

ありがとうございます!

world-of-momoshiro.hatenablog.com

 

 

先日、記事に書いた企業からお祈りメールが届きました。ありがとうございます。

逆に祈り返すぜ!

 

 

天にまします 我らの父よ

願わくば 御名(みな)をあがめさせたまえ

御国(みくに)を来たらせたまえ

御心(みこころ)の天になるごとく 地にもなさせたまえ

我らの日用の糧を 今日も与えたまえ

我らに罪を犯す者を 我らが赦(ゆる)すごとく

我らの罪をも 赦したまえ

我らを試みに会わせず 悪より救いいだしたまえ

国と力と栄とは 限りなく 汝のものなればなり

アーメン

 

 

 

人生ってきびしいね。

 

お祈りメール(おいのりメール、御祈りメール)とは、日本就職活動における用語の一つで、企業からの不採用通知の俗称である。祈りメール、祈られメール、お祈りレターとも呼ばれるなど、表記には幅が見られる。

基本的には電子メールを利用した不採用通知として定義される。これらを転じて、就職活動において「お祈り」「祈られる」「お祈りされる」といった表現が不採用そのものを意味する代名詞として用いられる場合がある。

概要

基本的に就職活動を行う大学生(就活生)の間で使用される。企業から送られてくる不採用通知には、末尾が「今後のご活躍をお祈り申し上げます」「今後のご健闘をお祈り申し上げます」「充実した学生生活を送られることをお祈り申し上げます」といった一文で締められていることが多いため、これを俗に「お祈りメール」と呼称するようになった。また、「お祈りメール」を受け取ること、すなわち不採用になることを「祈られる」「お祈りされる」「お祈りをもらう」などと表現することもあるほか、新卒採用だけでなく中途採用における不採用通知でも「お祈りメール」の俗称が用いられる場合がある。

発祥と普及

不採用通知の末尾に「〜をお祈り申し上げます」という一文が用いられること自体は「昔から行われていた」とされている。日経プラスワンの記事によれば、「不採用通知にメールではなく手紙が主に利用されていた1980年代には既に用いられていた」と報じているほか、杉元伶一の小説『就職戦線異状なし』(1990年)においても不採用通知の末尾に「今後のご健闘をお祈り申し上げます」の一文が用いられる描写がある。ただし、当時は不採用通知を「お祈り通知」などと呼称する慣習は無かった。

「お祈りメール」という俗称の具体的な発祥は未詳であるが、元々は電子掲示板2ちゃんねるで使用されており、就活生の間で一般的に用いられるようになったのは2007年頃からとされている。その後も2ちゃんねるなどの匿名掲示板上で、受け取った「お祈りメール」を貼り付けて披露しあう様子が散見される。

マイナビニュース2013年に実施したアンケートによれば、「お祈りメール」という言葉を使ったことがあると回答した者は20代後半から30代を中心に「よく使っていた」「使っていた」合わせて6%と少なめの結果であったが、同社が2015年に実施した「就活における流行語」の調査結果では、1位に「サイレント」、2位に「お祈り」と上位にランクインしている。就職活動関連書籍のタイトルの一部として使用されることもあるほか、垣谷美雨の小説『七十歳死亡法案、可決』(2012年)において、不採用通知を見た青年が「またお祈りメール。あんたに祈ってもらわなくて結構」という趣旨の発言をする描写がある。

NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューションTwitter投稿分析サービス「バズファインダー」によれば、「祈られた」との投稿は3月中旬から急増するとしている。エントリーシートの提出期限を3月上旬に設定した企業からの「お祈りメール」が中旬に増えたためと見られる。

心理的問題

「お祈りメール」が原因で心を病む就活生がいるとも報じられており、「就活うつ」などのメンタルヘルスの問題と交えて取り上げられることがある。

東京ガスでは2014年2月に就職活動中の女子学生を題材としたテレビコマーシャルを放映していたが、「志望企業から何十通ものお祈りメールが届く」という描写に対して就活生やその保護者とみられる視聴者から「リアルにできていて心が痛む」との批判的意見が少数ながら寄せられ、就職活動が本格化する時期であることや別のCM作品が広告賞に内定した事を踏まえ、1ヶ月ほどで放映を中止したことが話題になった。

「お祈りメール」の内容

「お祈りメール」の多くは、まず冒頭で応募に対するお礼に始まり、慎重に検討を重ねたが不採用となる旨を「採用を見送らせて頂く」「残念ながら貴意(貴殿の期待)に添えない(添いかねる)」「ご縁がなかった」などといった言い回しで表現した後、「〜をお祈り申し上げます」という形で締められることが多い。縁がなかっただけで就活生自身に非はないとする旨や、再度の受験を歓迎する旨、今後も自社製品のご愛顧をお願いする旨、応募者が多数殺到したために不採用となった旨などが含まれる場合もある。基本的に「お祈りメール」を見て、就活生は初めて自分が不採用になったことを知ることになる。この「お祈りメール」に返信をする必要はない。

メールのタイトルには、選考に通過した者は「○○面接のご案内」「○次選考のご案内」とされるのに対して、不採用者は「選考結果のご案内」などといった、「不採用」であることをストレートに伝えない抽象的な表現が使われることが多いとされている。

また、不採用通知の郵送時に自社製品を粗品として贈呈する企業も少数存在する。

不採用理由の明示

「お祈りメール」内で不採用の理由が述べられることはなく、「祈るより落ちた理由が知りたい」とする意見もある。

ライフネット生命保険が2012年に実施したアンケートによると、応募者に対して「不採用の理由」を公開していると回答した企業はわずか12.1%に留まっている。人材コンサルタント常見陽平は、不採用理由の明示について「人気企業や大手企業では、少なくとも選考初期の段階では物理的に厳しい」「受験と違い評価が高ければ採用というわけではなく、その選考基準も曖昧である」「不採用の理由が具体的すぎるお祈りメールは精神的にもっと辛い」として否定的に論じている。朝日新聞の記事に拠れば、東京高等裁判所では「採用に際してどのような要素を考慮するかは企業の自由で、採用理由を明らかにしたり公開しない自由も含む」と示した判決(1972年12月22日)があり、「採用の自由には理由を明らかにしない自由も含むもの」であると報じている。

 

評価

判で押したような(テンプレートに則った)「型通り」な文面である場合が多いことや、低姿勢を示すも、形式的な慇懃無礼さに不快感を持つ就活生も多く、後述する「サイレントお祈り」と合わせて企業における「不誠実な対応」の一つと評されることがある。

日本語学者飯間浩明は、著書『辞書には載らなかった不採用語辞典』(PHP研究所、2014年)において、同語が流行した経緯として「就職活動がIT化されてメール一本で不採用通知が届くようになった『手軽な感じ』を皮肉った面があるのではないか」と論じている。