コンテンツ化された苦悩

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コンテンツ化された苦悩

「お前がブログを覗くとき、ブログもまたお前を覗いているのだ」

就活に疲れたら名画座へ逃げろ 「鉄コン筋クリート」「ピンポン」

映画

今日も今日とて就活をせずにゴロゴロしていたのだが、さすがに一日中家にいるのは人間としてアウトっぽいので目黒シネマで二本立てを観てきた。一週間限定の松本大洋特集。松本大洋好きだったので二本とも観たことあるやつだったけど、やはり家の小さいテレビで見るのと映画館の大画面で見るのとでは大違いであった。堪能。

 

www.okura-movie.co.jp

 

松本大洋のすごいなあと思うところは、映像化しても原作の面白さを損なわずにキチンとした作品としてまとまっていることだ。よくある「原作をこんなくそ映画にしやがって!」的な文句がほとんどない。(ていうか、漫画と映画をそもそも同じ土俵で面白さを語るのはナンセンスだと思うけど)それぞれの監督がやりたいようにのびのびと映像化してる感じがしてよい。

 

特に「鉄コン筋クリート」は原作が打ち切りだったのを、映画でうまく補完してるといえるくらい完成度が高い。イタチとクロの精神世界での問答などは原作だと超駆け足だったけどアニメは丁寧に演出してるのではないでしょうか。漫画の画面をそのままアニメにすると、くどくなりそうだったり地味そうだったり、そこらへんの足し算引き算もバランスが取れてていい。(イタチと殺し屋が戦う場所とかは足し算で、人物のプロフィールを出さないのは引き算ですね)

 

一番好きなのは、木村がネズミ殺す一連のシーンだけど、ネズミの声が渋くていつみてもジーンとする。こういうキャラ同士の掛け合いがイキイキしていて松本大洋らしいなあと思った。

 

「いつから気づいてたんですか?」

「生まれた時からさ」(『鉄コン筋クリート』)

「おい!どこみて歩いてんだ」

「どこ見て歩きゃあほめてくれんだよ!」(『ピンポン』)

とか。

 

で「ピンポン」のほうはというと、原作が5巻もあるので3巻しかない「鉄コン筋クリート」に比べたら、省略してる部分が多いなあという印象。しょうがないけどさ。あとはさんざん言われてると思うけどキャスティングがいい。オババ、バタフライジョーはかなり見た目が原作と違うけど、渋いバーさん迷惑ジーさんというくくりで見たら雰囲気合ってて気にならない。(あ、でも練習中にピンポン玉ばきばき踏むのは「ないわー」って感じ)チャイナはなー、入れ墨とかあったら卓球一筋感薄れちゃうと思います。

 

ペコがドラゴンとの試合の2ゲーム目で追い上げるところは映画館のでかい音でぐわーっとBGMが盛り上がってテンション上がった。やっぱいいシーンなの分かってるけど何回観ても気持ち良すぎて脳汁出る。

 

この二本立て今週の金曜までだから、就活疲れたら目黒シネマ行ってみるといいよ。

 

 

鉄コン筋クリートall in one (ビッグコミックススペシャル)

鉄コン筋クリートall in one (ビッグコミックススペシャル)

 

 

 

ピンポン

ピンポン