コンテンツ化された苦悩

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就職したぼくが仕事をやめるまで

やる気のない大学生が就職したらどうなるかのドキュメンタリーです

ニート生活の言い訳に坂口安吾の『堕落論』を持ち出すことについて

昨日、おとといと坂口安吾について書いたけど、まだ言い足りない。

 

 

 

world-of-momoshiro.hatenablog.com

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きのうかいたブログは自分が『堕落論』を読んでいた中で、グッときたというか心動かされた文章をえんえんと抜き出してコピー&ペーストしただけで、記事としてはかなり手を抜いてしまっている。それは一日に書く文字数をだいたい1000字くらいと決めていたせいで、ほぼ坂口安吾の文章が記事の大半を占めてしまったのもあるし、坂口安吾の文章に俺が心を動かされたということを順序だてて説明することができなかった俺の力不足のせいでもある。

 

ただ、一晩経って考えたがこういう名言集的な安易な手法で記事を書くのはよくない、と思った。まとまった全体の文章を読んだうえで、はじめて研ぎ澄まされた一節のパンチラインが際立つのだし、先走ってパンチラインだけを最初に提示してしまったら、ソコ読めば他は読まなくてええんかいってつっこまれてしまう。これはそもそも『堕落論』を読んだことがない読者に対して大変に不親切なことである。

 

とはいえ2016年に三流大学生がどう坂口安吾の面白さを説明したもんかね、て話だ。俺は坂口安吾の記事をかいているが、くわしいわけではない。『堕落論』だけ読んだ俺がこんな文章を書いているということが坂口安吾のすごさとでも思ってほしい。くわしいわけではないから、知ったようなことは書きたくない。彼の文章のなかにはずぶとく一本の柱が通っているようで、その分かりやすさと力強さにひたすら感動したというそれだけのことなのだ。

 

書かれた時代背景を把握しているわけでもなし、(日本史の授業は苦手だったからね)、坂口安吾の主張に100%賛成するわけでもないが。うん、褒めてばっかりなのもアレだから言っとくが『堕落論』のなかには、あまり興味をそそられなかった部分も多くある。けど、これだけの年月の壁を越えて読者のこころを揺さぶる力のある文章って他にある?「戦後の道徳観の衰退と坂口安吾が「堕落論」を書いた必然が~~」的なゴタクではなく、彼の看破した「人の堕落は必然である」という真理はいつの時代でも受け入れられるのだろう。

 

人は堕落するものだって、心構えておけば生きていくうえで余裕ができるというか、死にもの狂いの戦後の時代にくらべれば、俺もずいぶん贅沢にくらしているのだし、ここらで堕落するのをやめてちゃんとしようと思った。

 

坂口安吾 堕落論

 

堕落論 (新潮文庫)

堕落論 (新潮文庫)

 

 ↑『堕落論』てまとめて言ってたけど、単行本にはその他にも面白い文章が載ってるYO!買って読んでね!