コンテンツ化された苦悩

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コンテンツ化された苦悩

「お前がブログを覗くとき、ブログもまたお前を覗いているのだ」

男は「(500)日のサマー」を観て何を学ぶべきなのか part3

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昨日と一昨日に引き続いて「(500)日のサマー」について書こうと思う。ずっとこれについてばかりブログ書いてもしょうがないから一応今日でおしまいです。

world-of-momoshiro.hatenablog.com

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記事の最初に貼ったのは上手くいってない時期のレコード屋デートの場面ですね。トムが笑わせようとリンゴスターのかっこつけたジャケットのレコードを見せるんですけど、その裏面ではリンゴスターが泣いてて、おどけてるように見せても内心では二人の関係がうまくいかないのを悲しんでいるトムの心情とリンクしているそうです。これ気づいた人すごいなー。言われるまでこんな細かいところ気づかなかった。

 

トムはサマーと出会えて良かったのか悪かったのか

 

この物語は乱暴に要約してしまえば一人の男が一人の女の子に出会って別れるまでのボーイミーツガールなわけなんですけど。その中でサマーはトムと別れて「真実の愛」を感じた人と結婚し、逆にトムは「サマーこそ運命の女の子」と信じていたのに裏切られるかたちになりました。ただ単に失恋しただけでなく、自暴自棄になって会社までやめてますしね。で、そもそも失恋することによって「会社やめるほどのショック」があるなら最初からサマーと付き合わなければ良かったんじゃないの?と思ってしまいそうになるんですが、ここでひとつサマーに出会えてトムがどう変化したのかについて書こうと思います。

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このシーンはかなりのお気に入りです。恋人に完璧に裏切られたトムには自分の仕事であるグリーフィングカードの言葉が嘘のように思えてきてしまい、ついぶちぎれて長々と演説をし、会社を辞職します。トムが言ってたのはふられたばかりのショックで思わず口にしてしまった戯言なのでしょうか。彼は「客がこういうカードを買う理由は、自分の気持ちを伝えたいからじゃない。気持ちを言えないか、言うのが怖いからだ。自分の気持ちくらい自分で言えって。「人に気持ちを伝えるときにはカードなんかでお仕着せの言葉を使ってはいけない」などと熱っぽく主張します。この場面は映画内でカード会社が非常に良心的でいい雰囲気の職場として描かれているので、それをふられた八つ当たりでボロクソにけなすトムがかなり嫌な奴に見えます。嫌な奴に見えるというか完全に嫌な奴です。

 

ですがトムがサマーに最後にかけた言葉は

「君の幸福を祈るよ」というかなりありきたりなものでした。普通に考えてトムの心境になったらサマーに言いたいのは「このビッチ!なんで俺じゃダメなんだよ!!ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン」しかないじゃないですか。どう考えても。あれだけお仕着せの言葉を嫌うトムが最後に自分をふった女の子に皮肉をいったのか、それとも本当の気持ちを伝えるために言ったのかは分かりませんが、会議でぶちぎれたシーンと合わせて観ると、なんとなくトムが成長しているように見えて素敵じゃありませんか。

 

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