コンテンツ化された苦悩

Boy neet Girl (そして人生は続く)

22歳ニートの人生がダメになっていくドキュメンタリーです

男は「(500)日のサマー」を観て何を学ぶべきなのか

あらすじ

LAで、グリーティングカード会社で働いているトムは、地味で冴えない毎日を送る青年。ロマンティックな出会いを期待するも、大学で建築を学んでいた彼にはグリーティングカード会社での仕事はつまらなくて、職場にはおばさんばかり。

そんな彼はある日、秘書として職場にやってきたサマーに一目惚れしてしまう。出会いから4日目、トムが偶然サマーと同じエレベーターに乗り合わせたとき、ふいにサマーは「わたしもザ・スミスが好き」と声をかける。そしてそこから二人の交流が始まる。 

ストーリーはトムの空想と、サマーとの実際の関係を絡めてどんどん進んでいく。

会社のパーティーの帰りがけに、トムはサマーに好意を寄せていることを告白するのだが、サマーは「友達になりましょう」と言うだけであった。34日目、イケアで新婚夫婦ごっこをしたり、ランチピクニックをしたりと徐々に親密になっていく二人だが、期待するトムに対してサマーに「真剣に付き合う気はないの」と言われてしまう。そしてトムは、不本意ながらも「気軽な関係でいいよ」と妥協してしまう。

そして109日目、サマーの部屋に招き入れられたトムは、サマーとの関係が一気に進展したと感じるのだが……。

 

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今さらすぎると思いますが、言わずと知れた恋愛映画の傑作である。「アメイジングスパイダーマン」のマーク・ウェブ監督の長編デビュー作。この映画を知ったのは姉が高校生のときに買っていたロキノンの映画紹介コーナーだから、中学生の時か。その時はもう既に時系列がシャッフルされた失恋映画だとネタバレされていたし、なんとなく地味な映画かと思ってスルーしていた。中学生男子には恋愛映画なんて興味ないからね。話題にのぼるのはもっぱら「ダークナイト」や「スパイダーマン3」ですよ。でも結局「(500)日のサマー」はあれよあれよという間に話題になって、いつしか新世代の恋愛映画のマスターピース的な存在になった。恥ずかしいことに俺が見たのは大学生のころだったのだけれど。

 

でも、今にして思うのは地味な映画だと思ってスルーしていた中学生の俺を殴りたい。

なぜってめちゃくちゃ面白い映画だからね

まず、この映画のいいところは映像のセンスの良さだと思う。PV出身の監督だから編集がテンポ良くてキモチイー。いかにもなPV的な演出が少しうっとおしい時もあるけど、全体的にスタイリッシュでかっこいい映像ばかりだ。(そういえば主人公が壁いっぱいに何かを張り付けて何かに没頭するシーンて「アメイジングスパイダーマン」にもあったよね)好きな場面はいくらでも挙げられる。

 

この映画の中で一番よく知られているのはトムが初めてサマーと一晩過ごした後に、ご機嫌になって公園でダンスするシーンだ。(このシーンは後に「モテキ」のドラマでも森山未來が似たようなシーンをやるくらい有名な場面ですな)IKEAでいちゃいちゃデート。ところどころにインサートされるトムのサブカル文系男子感(着てるバンドTシャツとか)イングマールベルイマンのパロディにニヤリとさせられたり(トムが落ち込んでいる時に見ている映画がベルイマンの「第七の封印」のチェスシーンを真似してる、死神じゃなくて天使だけど)、そうかと思えば「卒業」を軽やかに引用してみせたりする。(「卒業」のラストがトムとサマーのその後をそれとなく表現している)これはちょっと背伸びしたい時期の男子が観たらドツボにハマること、ハマること。「こんな細かい小ネタにも気づける俺カッケー」できるポイントが巧妙にちりばめられてて、ンモー楽しい。個人的には劇中でトムがカラオケで歌ってた曲が2曲ともそのとき使っていたWALKMANに入っていたので、観終わってからなんとなく誰かに自慢したいような気持になった。

 

と、ここまで書いて疲れたので続きは明日書こうと思う。