コンテンツ化された苦悩

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コンテンツ化された苦悩

「お前がブログを覗くとき、ブログもまたお前を覗いているのだ」

就活用のカバンを酔って電車に忘れてくるような大学生には生きる資格がない

就職活動
やあ!みんな 聞いてくれるかい?この世にはさ なりたくもないのに時々ね、暗ーくなっちまう奴っていうのが たくさんいてね随分面倒な目にあっているんだよ それは本当にやっかいでね  オレもその一人だったんだ  だからさ、俺はサーチライトになりたいんだ  俺はポッケのないネコ型のロボットで何もできんのだけど歌う事と、ものを書く事だけはできるのさ  俺の歌とペンがサーチライトになるんだ  俺みたいになるなよ  お前は考えてやるのさ  俺みたいになるなよ  俺みたいになるなよ 俺みたいにはなるなよ 俺みたいにはなるなよ  「サーチライト」筋肉少女帯

いやー、どうしよどうしよ。来月から本気出すと言ったばかりのこの俺がまさか就活用カバン失くすなんて笑ってしまう。親から買ってもらったタケオキクチの良いやつだったのに、自分の目もあてられないような底なしのマヌケさに自殺したくなる。なんで手ぶらで電車降りるなんてアホな真似をしたんだろう。「見つからなかったらどうしよう」とさっきから胸中にいらぬ心配がグルグルグルグルめぐってもう俺はおしまいなのかもしれない。こんなしょうもないヘマを子供の頃から嫌になるくらい繰り返してきたけれど、企業でサラリーマンとして働いてるときにこんなどうしようもない失敗したら一発でクビになるよなあ。なんであんな風になるまで酔い潰れてしまったんだろう。先輩が就職前に最後だからってオールしたのが間違いだったのか、いや人のせいにはしちゃダメだ。ぜんぶお前が悪いのによ。ああそうですよ。全部俺が悪いんですよ。明日電話して見つからなかったら潔く自害しますよ。タブレットPC、財布、ウォークマン、メガネなどの生活必需品をスッポーンとまるごと電車に置き忘れるようなアホが就職うまくいくわけないですよね、はいはいはい。というクズのような思考に取り憑かれて困る。

が、宇宙目線で考えればたかだか猿の子孫が自分の持ち物の居場所に一喜一憂してるなんてみっともないですよ。深く考えすぎてはダメだ。息を吸ってどーんと構えておけばいいさ。明日の朝、電車会社に忘れ物の問い合わせをする憂鬱も気にしちゃいけない。ケ・セラ・セラ。
「あ、もしもしすいません」
「あのお昨日の朝始発電車にカバンを置き忘れてしまったんですけど」
「はい黒です。普通のビジネスバッグですタケオキクチの」
「水のペットボトルと財布とタブレットPCが入ってます」
「お財布に名前が書いてあるもの入ってると思います。はい」
「あ、そうですか……また電話します」


今はただひたすら大きな暗い穴の中に入って眠りたい。