コンテンツ化された苦悩

憎み憎まれて生きるのさ

24歳ニートの人生がダメになっていくドキュメンタリーです

教員免許がなかったら死んでた。

営業とか無理すぎて2ヶ月半で新卒で入った会社辞めて1年とちょっとニートして中学校で一瞬先生やって特別支援学校で働いてる。

会社員(研修期間)・ニート・教員。

ドラッグ・セックス・ロックンロール。

教員免許がなかったら確実に死んでいた。働かずに食うご飯は美味しかったがあまりにも空虚すぎた。

お金が欲しい。最近、クレジットカードで買い物をしすぎて、毎月引くほど引き落とされて怖い。会社員やってたときの初任給12万だったからね。朝ご飯の味もわからなくなるくらい病んで12万なら死んだ方がよかった。

受験生の時、日本文学科って村上春樹とか宇多田ヒカルの歌詞とか勉強するとこだと思ってたから、入学して黄表紙とか中国語とかやらされて本当に「騙された」って思った。ずっと大学図書館つげ義春の漫画を読んでた。

目的意識もなく無為に学費と時間を浪費した。それどころか急性アルコール中毒で救急車呼ばれて朝起きたら隣で親が泣いてたりして人間の尊厳まで落っことしたりしたわ。でも大学のときに資格取ってたから今の仕事やれてるので教員免許取っててよかった。

教員免許が凄いのは、持ってさえいれば俺のようなポンコツでも働き口にありつけるってことだ。それに尽きる。会社辞めてすぐのニート時代、地元のショボい個別塾にバイトの面接行って、俺の履歴書の経歴欄があまりにも闇すぎたのか、俺の瞳の奥に秘められた薄暗い魂を見抜かれたのか、筆記試験の出来が悪かったのか、普通に落ちた。

それがコネクション次第ではぬるっと公立の学校に臨時で採用されて働けてしまうわけだ。秒で会社辞めて地元のショボい個別塾のバイトにも落ちてるような人が、思春期真っ盛りの不安定な子どもたちの前で、何を教えられるというのだろうか。今はまた違う職場にいるが「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」という気持ちになる。

坊主とニートは3日やったらやめられねえ。という古いことわざがあるが、これは本当で1年間もニートやると「もう1年くらい」という気持ちになるものだ。様々な人のお力添えのおかげで今はもうニートじゃない。ただこれは、他の人から力添えて頂ける俺があまりにも幸運だっただけで、平行世界があるとするなら、今もニートをやっている俺が3割。ラッパーをやっている俺が2割。あとの5割は自殺していると思う。

スーパー銭湯にいくお金。汁なし担々麺を食べるお金。マッチングアプリに課金するお金。人間はお金のためならどんなことでもできると思った。

公務員試験に全落ちしたとき死ななくてよかった。ワールドトリガーが連載再開してアニメ2期やるとか。

俺がニートから教員になった時期の直後くらいに連載再開されて、マジで泣きそうだった。

単行本おまけページで当時の状況を書いてるのからすると葦原先生は相当ILLな状態だったらしい。先生、長生きしてください。

 

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作中の主人公の台詞。

こういう哲学を持って毅然と行動する中学生に当時23歳のクソニートがどれほど胸を打たれたか。

 

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ネット上に半裸を晒す

空き缶落っこちたらタイマン
ドンキのスウェット着たヤリマン
親にバレ捨てられた大麻
金無くても笑えたみんな居た
この街の話 俺たちの話
先も考えずに毎夜騒ぎ
money your my mind
詐欺とか売人 バイト探しより
ダチと犯罪

俺がブログを必要としていないのか。

ブログが俺を必要としていないのか。

年末らへんは自分が自分でなくなるくらい仕事に追い込まれていたので、空いた時間はtinderやるかぼーっとするくらいしかしていなかった。あとはNetflixみたりしてた。

年が明けて新年度まであと3ヶ月。

4月には今の職場をドロンしてまた新しい職場に行くことになっている。あと3ヶ月で。あと3ヶ月で。あと3ヶ月で。

頼む。それまで持ってくれメンタル。

仕事が新しくなれば人間関係が一新される煩わしさを再び味わうことになる。

服買うのが楽しすぎて貯金できない。ニート時代は清貧をモットーに慎ましく過ごしていたのに、最近じゃもっぱら地元のセカンドストリートで古着買ったりしているが俺は一体何になりたいんだろう。シティおじさんか。先月は人生初のフルボーナスが出た。涙出た。ブックオフにいっても100円ゾーン以外の漫画を買えるようになった。

自己改革。文章を書くには村上春樹みたいに自分の肉体を追い込んだ方がいいのだろうか。そもそも仕事が主だって俺の生活の主要な部分を占めているせいで書く内容がない。文章を書くには何もしない時間が必要なのかもしれない。本を読んだり、映画を見ても一回寝たら忘れていってしまう。

この半年であまりにも太ったので今日から自主的に肉体改造を始めた。今のだらしない肉体の写真をTwitterの別アカウントにあげた。ネットリテラシーとか知らないから。市営ジムに通ってチャニング・テイタムのような筋肉を手に入れようと思う。

俺はもう後には引けない。

 あけましておめでとうございます。

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24歳のリアル

暇すぎてブログを書く。

連休の真ん中に予定もないのでどこにも行かずひねもす部屋で寝っ転がってYoutube見て、眠くなって昼寝して夕方になって、むくっと起きて着替えて駅前のかつ丼チェーンで「親子ささみかつ丼(550円)」を食べて、スターバックスコーヒーにいって「ドリップコーヒー Tサイズ(363円)」を注文して座席についたところ。

書くといっても、なにひとつネタはないのだけども。

人生の一週間の5日間が仕事で、自分の時間は2日間で、新たに蓄積するものもないし、もう言いたいことなど何もない。活字の本を何ヶ月読んでないのだろう。これといって趣味もない。漫画は読んでいる。昨日、お酒を飲んだ帰り道にBOOKOFFで「ヒミズ」を買って読んだ。ヤクザに唾を吐いてナイフで頬を切り裂かれた住田が土手を歩いているシーンは何回読んでも、わけのわからない感情で胸がいっぱいになる。前に「BLAME!」買ったけど話が難解すぎてまだ半分くらいしか読んでいない。

最近、映画などは「イエスタデイ」を観た。ビートルズのいない世界でビートルズの楽曲を使って成り上がるというモーニングで連載されていた「僕はビートルズ」とほぼ全く一緒の話だったが、漫画より数段面白かった。俺とビートルズの関わりは…というロキノン的な語りをしたかったけど家に青盤のアナログ盤があるのと、中学生のころ初めてディスクユニオンで買ったCDがセックス・ピストルズの「勝手にしやがれ」とビートルズの「リヴォルバー」だった…位しかなかった。オノヨーコがレコーディングスタジオに置いてあったポール・マッカートニーのクッキーを勝手に食べて喧嘩に発展しただとか、そういうどうでもいいトリビアなら知っている。オリジナルアルバム全然聴いてない俺でも知っているような曲が映画では選曲されていてよかった。でも「リヴォルバー」からの曲あんまりなかったような。「Eleanor Rigby」くらい?「And Your Bird Can Sing」も「Here, There And Everywhere」もないのは、「リヴォルバー」しか聴いてない勢には寂しかった。

きみは「欲しいものはすべて手に入れてきた」と言う
そしてきみの鳥は歌えるって?
でも君は僕を手に入れてない
手に入れてない

きみは「世界の七不思議を見てきた」と言う
そしてきみの鳥は緑色だって?
でもきみには僕が見えてない
見えてない

きみにとってかけがえのないものが
きみを疲れさせるようになったら
こっちを見てごらん
僕は傍にいるよ
傍にいるよ

その鳥が傷ついたら
きみはがっかりするのかな?
それとも目が覚めるかな
僕は傍にいるよ
傍にいるよ

きみは「存在するすべての音を聴いてきた」と言う
そしてきみの鳥はスイングするって?
でもきみには僕の声は届かない
僕の声は届かない

www.youtube.com

何回見ても天才的な歌詞だ。

きみにとってかけがえのないものがきみを疲れさせるようになったら

ブログのアフィリエイト収入が570円入った。こんな誰が見てるかも分からない深層WEBみたいなブログから物を買ってくれてありがたい。この570円を元手になにか新しいことを始めようと思って、とりあえず別のブログを開設した。最近、服を不必要に買いすぎているため、自分を戒めるために買ったものを記録するブログにしようと思う。そのために570円で買ったものを物撮りするときに使う背景のPVCシートを購入した。でも、本当にやるのかは分からない。所有しているミラーレスキャメラの調子が悪かったら、やりません。キャメラで撮った写真の取り込み方とかも知らないので、めんどくさかったらやりません。

マッチングアプリの雑な比較感想。

Pairs

男が半年で1万4000円もかかるのは高いと思う。もう更新しない。あといいねできる回数が少ない。月30回と1日1回のログインボーナス的なやつ。少ない!半年で何人くらいに会えたのかはさだかではないが、マッチした女の子から「あなたは頭おかしいのでカウンセリングにいきなさい」とかメッセージをいただくこともある。自分の参加しているコミュニティが女の子にみられるのが恥ずかしい。「ぽっちゃり好き」と「低身長好き」に入っていた。性癖をさらけださないと出会えないからしょうがないのだ。

Tinder

無料。ものすごく重いので使いずらい。ルッキズムの極致のような残酷な仕様。地元でやってもまったくマッチしなかったが、二つ隣くらいの県に数日滞在したら地元とは比べ物にならないLikeが来て地方の若者不足について考えさせられた。「面白い人が好き」とかプロフィールに書く女の子を見ると悲しくなる。かっこよくも面白くもないボンクラにはどうすることもできない。猫好きとマッチしないかなと別れた彼女が飼っていた猫の写真を登録している。効果は未知数。

 

日がなマッチングアプリをやっていると脳みその体積がぐんぐん縮んでるような気がする。自分の価値を他者にゆだねるな。ベランダに立って胸をはれ。

 

 

土星の重力

 

言葉なんかおぼえるんじゃなかった
言葉のない世界
意味が意味にならない世界に生きてたら
どんなによかったか

あなたが美しい言葉に復讐されても
そいつは ぼくとは無関係だ
きみが静かな意味に血を流したところで
そいつも無関係だ

あなたのやさしい眼のなかにある涙
きみの沈黙の舌からおちてくる痛苦
ぼくたちの世界にもし言葉がなかったら
ぼくはただそれを眺めて立ち去るだろう

あなたの涙に 果実の核ほどの意味があるか
きみの一滴の血に この世界の夕暮れの
ふるえるような夕焼けのひびきがあるか

言葉なんかおぼえるんじゃなかった
日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで
ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる
ぼくはきみの血のなかにたったひとりで帰ってくる

田村隆一  「帰途」



だいたい、「言葉なんかおぼえるんじゃなかった」と現に詩なんぞ書いている人間が平然と口にするのが許しがたい。じゃあ忘れてみろよ、奪われてみろよ、どんな目に遭うかわかってんのか、と。「言葉のない世界」を失われた楽園として想定すること自体、言葉という権力をすでに手に入れた者のいい気なノスタルジーとしか思えないのだ。「言葉のない世界」はそんなにいいものだろうか? このへん人によって見方は違うのだろうが、私から見るなら、「言葉のない世界」「意味が意味にならない世界」なんてものはやはり、楽園どころか悪夢的な混乱と暴力の世界だ。そしてまた、言葉の力でいいように侵犯され収奪されかねない、屈辱的な無力の立場でもある。それが耐えがたいから、言葉を欲してきた。意味を意味として捕えようとしてきた。そっちの実感の方が強烈に、私には刻まれている。

言葉が人間を救いはしない、ということくらい私でも知っているが、しかしだからといって、「言葉なんかおぼえるんじゃなかった」とは私は決して思わない。言わない。言葉の存在が問題じゃないのだ。言葉が存在していて、かつ、それが十分ではないこと、偏在していること、通じ合わないこと、そっちが問題なのだ。私自身、いつだって言葉には飢えていた。いや、量産の言葉ならそこいらに積まれていても、本当にほしいものはなかなか手に入らない、という現代消費社会的な飢えではあったかもしれないが、それでもそれなりに飢えていた。その中で少しずつ少しずつ、壁土を爪の先で掻き取るようにして、「ほしかった言葉」を手に入れてきた、手に入れつつあるのだ。それは、「日本語とほんのすこしの外国語」として括れるようなものじゃない。言葉とはそういうものじゃない。そういうものに切り詰めた上で、「言葉のない世界」への安易な郷愁を語る詩に、私は共感できない。

帰途(田村隆一) - 吊忍

 

生きるのってダサくないか?毎日が恥ずかしい。自分の心がうっとおしい。

友達を1人なくしてしまった。

あるバンドについて調べていたら半日デートした女の子のツイッターの別アカウントを見つけてしまって、それを遡ったら俺と会った夜に「1人の方が楽しかった」と呟いていた。見つけた瞬間に秒でスクショとってLINEで問いつめてしまって、一体俺はなにをやってんだろうという気持ち。自分で自分が嫌だ。いくらなんでもみじめすぎる。消えてなくなりたすぎる。

土星の重力がのしかかってるかのように体が重い。見つけてしまった俺が悪いのだろう。心底見なければよかったと思う。こういう時に俺は精神の安定を保つためにブログを書く。気持ち悪い思考回路だけど、自分はこういう風に被害者ぶってる時が本当に活き活きしてると思う。「俺を落ち込ませる全て」がはっきりと可視化されたような感覚。この感覚を俺は今まで何度も何度も味わってきてるはずだ。対人関係のどこかにある地雷をピンポイントに踏み抜いてしまう。でも、どこに埋まってあるか分からない時より、踏み抜いて終わらせてしまえばその一瞬は傷つくだろうがこれ以上悩まなくて済む。

面白い人間になりたい。

 

 

笑うな (新潮文庫)

笑うな (新潮文庫)

 

 

筒井康隆の『笑うな』に「傷ついたのは誰の心」というショートショートが収録されている。

ある日、主人公が家に帰ると主人公の新妻が警官に強姦されているのを発見する。それをやめさせようと主人公は警官と会話をする。

「警官ともあろう人が、そんなことをしては、いけないのでは、ないですか」

噛み合わない会話と不穏な話運びで描かれる不条理劇。

「強姦している警官」と「強姦されている妻」と「妻を強姦されている夫」の3人の中で本当に傷ついたのは誰の心なのか?

今やっている仕事について

君の為に何かすることがあるかしら?

ぼくはぼくの為に

ぼくはぼくの為だけに

ブログを更新するのがめんどくさくなって2ヶ月以上放置してたわ。仕事がやたら忙しいのと、俺の要領の悪さや先延ばし癖が相まってとんでもない状況に陥ってしまった。「仕事と仕事のアヒージョ 〜バゲットを添えて〜」って感じ。それに加えて酔いつぶれてリュックをなくしたメンタルを整えたり、私生活の付き合ったり別れたりといった種類のゴタゴタ。はっきりいってもう俺であることをやめたいくらい混乱の最中にいる。

 

俺が今やっているのは障害のある子どもたちを見る仕事です。

新卒で入った会社を2ヶ月ちょっとで辞めて1年間まるまるニートしながら公務員試験受けて全部落ちて、そのあと公立の中学校に半年だけ勤めて、そこを辞める間際に人づてで今の職場にたどり着いて、今年の四月から働き始めて今に至る。本当はそういう学校で働く用の免許が別に必要なんだけど、俺は臨時なのでギリギリ見逃してもらって働かせてもらっている。感謝しかない。

無職になる寸前に紹介してもらった働き口なので、藁にすがる思いでしがみついたというか、もともとやりたいという気持ちは皆無だった。無職になるくらいならフルタイムで働ける仕事についていたかった。そもそも働く資格も持ってない仕事を志望もなにもないでしょうけど。

何もかもがゼロ知識のまま、いきなり現場に放り込まれたわけなんだけど、ただでさえニートやってたような「新しい環境にストレス感じるマン」だった俺のメンタルはもう毎日ベッコベコですわ。当たり前だが。

俺は人より相当に想像力のない人間だから、これまで自分が見聞きしてきた範囲内が世界の大部分だと思い込みがちだけど、いまの職場で経験するのは、想像の外にあるものだったりするわけですよ。

たとえばものすごく悪趣味な話だけどyoutubeやらtwitterで「電車内に変なやつおったwww」みたいな動画で変な人が変なことやってて「うわなんだこの人」とか思うじゃないですか。あれは趣味で変なことやってる普通の人か、それか後天的な精神疾患を患ってる人か、先天的な何らかのハンデを持った方なんですよ。俺が見ているのは電車で乗ってきたら車両の雰囲気ピリつくあの人と同じ種類のハンデを抱えてる子たちです。その子たちと同じ飯を食って同じ空気を吸って日々過ごしている。

そういう人たちが子供の時にどんな学校にいっていたのか。家族はどんな人か。普段どういう日常を過ごしているか。そういうことに思いを巡らせたことありますか。恥ずかしい話だけど今こうやって働くまでそんなことを考えたこと全くなかったっす俺は。

実際、働いてみてどう感じたか。本当にあたりまえの話だけど、子どもたちの何%かは何らかのハンデを持って生まれてくる。生活に不都合があったりなんだりで、それに合わせた学校に行くことになるんだけど、そういう場所に通うってことはそこに通ってる人にとっては普通なんだよなっていうことです。勤め始めたころは自分の行っていた学校と「ここが違う」「あれが違う」とかいちいち相違点を数えあげてたけどそういうことじゃないんだなーって思った。

それなりに面食らうことはある。

教員と生徒の数の割合とか。指導するときの対人距離の近さとか。食事とか排泄とかだったりを教員が手伝う場合もあるし。初めてオムツを替えたとき、「俺は今オムツを替えてるんだな」というリアルな実感があった。「オムツを替えたんだからもう今すぐ退勤していいよね」とも思った。お金もらってやることだから平気な顔でやるけど、最初は死ぬほどやりたくなかった。今は何とも思っていない。

まず言葉が分からない人とのコミュニケーションってなに?ってところから始まる。言葉を介しての関係づくりだってままならないのに、俺ははたして何をしたらいいのか?ていうことだ。たとえば生徒が抱えてる日常生活の不都合って俺が100年つきっきりで教えたとしても「できないこと」は「できないこと」として1mmも前進しないことだってあり得る。というかそっちの方が多い。そもそも生徒はそれを「できるようにならないといけない」って思ってないから。たとえば俺らが知らない人に「靴下は絶対左足から履け」とか「グリンピースは6粒ずつ食え」とか意味もわからないルールを強制されたら嫌でしょ。その子達にとっては「ごはんを食べる時には手を使いましょう」とか「トイレは便器に向かってしましょう」ってルールもそれと同じくらい意味が分からないことだと思う。それが理解できないのに教えるってなにをどうすればいいんだろうって感じる。「こぼしたごはん後で片付けるのめんどくさいから」或いは「オムツ替えるのがめんどくさいから」俺がそうしてほしいって思ってるのであってその子自身の中で納得も理解もない事柄って教えようがなくないですか。犬のしつけじゃないんだし。

そういう意味で本当に創造性のない仕事だと思う。

おれがこの世で1番尊敬してるのは、たとえばカッコいい絵が描けたり、面白い物語を作れたり、ポップソングの作曲ができたりそういう「新しいもの」を生み出す人だ。心震えるような自分なりの「新しいもの」を作って不特定多数の支持を得て、すげー生き方だと思う。最近アイドルとかバンドのライブに行って思ったのは、「カッコいい」「かわいい」の前に「羨ましいわ」っていうことだ。俺が人生かかって周りに振りまける幸せポイントをたった30分のパフォーマンスで軽く数百倍振りまいてるんだなって思うと。そもそも職業を比べても仕方がないことだけど。俺の今やっている仕事は、日々子どもたちのそばにいて、怪我しないように見張るとかよだれを拭くとかそういう本当にマジで誰からも感謝されない仕事だ。子どもが怪我しないからって褒められるでもなく、よだれを拭いたからってその子から「ありがとう」と言われるでもない。他者っていう概念もはっきりしてないから俺がしようが誰がしようが構わないことだし。保護者も俺みたいな社会人未満のポンコツよりもっと高潔で仕事のできる先生に子どもを預けたいだろう。平穏に安全に過ごすことしか念頭にない。その中で子どもたちにできることがすこしでも増えたらとは思うけども。でも生徒の人生とかに俺は全然関わってないと思う。俺でなくてもいいし、そもそも自分が生徒になにか影響を与えられるとか思えない。言葉が通じないってことはそういうことだ。価値観の受容っていうのはもっと高度な精神活動の一部であって俺にできるのはせいぜい死んだ顔面の表情筋を動かして笑顔を見せてやることくらい。日中の数時間いっしょにいて、生活を共にするただそれだけの仕事。教えたことが忘れられていくし、それでもずっと教え続けないといけない。俺はお金もらえるからやるんだけど。

ただ、誰かがやらなくちゃいけない仕事で、俺が生徒たちに救われる部分も大きい。自分が「生きづらい」とか「酒を飲むたびに致命的な失敗をしでかすアンポンタンだ」とか思っていたけど、それを思い悩むことの無駄さとかそういうことだ。俺は人よりできないことが多くてずいぶん遠回りしてきたけど、生徒を見ていると「生きづらさとは?」って思う。人にはできることとできないことがはっきりしててそれにあった場所で生きていくことが最善なんだろう。俺は普通の人よりずいぶんできないこと(就活とか恋愛とか)が多いけど、生徒のできないことを手伝ってやることはできる。

だから結局なにを言いたいのかというと、マジでオムツ汚す前に定時排尿のタイミングでしとけよってことだ。

 

ことばなんて おぼえちゃいけないのかな
保育園の先生に さよなら を言いわすれた
ユキ姉ちゃんが
いつまでも半ベソをかいている
そのすぐ傍で たあくんが
「あびば ぷぅー」と叫びながら
そこいらを駆け回ってる
(…あびば ぷぅーって何なんだよ)

たあくんは 三歳になって随分たつのに
ことばを喋れない
んま も ぱぱ も まま も
たあくんの前では 意味が意味にならない
わけのわからん幼児語をさえずりながら
ことばのない世界で元気に遊びまわる
かわいいおバカさんだ

たあくんは 洟を垂らしている
たあくんは けたけた笑っている
たあくんは 背中をぽりぽり掻いている
おむつにウンチもらして
感触が気持ち悪いのか ズボンごと脱いで
ウンチまきちらしながらミニカー遊びしてる
仕事できときとに疲れた父さんと母さんは
それを視て 軽いめまいにおそわれる
たあくんは

「あかまきがみ あおまきがみ きまきがみ」
の 練習をしている
誰が教えたのか うまく回らない舌で

たあくん いつになったら
お前のバカは治るんだろうね
たあくん いつになったら
お前は赤ちゃんじゃ なくなっちゃうんだろうね
意味なんかなくても いつだってぼくは
お前の流す くだらない涙に立ちどまる

お前のちいさな手をにぎって家に帰ろう
歩くのがいやなら 抱っこをしよう
ことばをおぼえない ぼくの息子
お前につけるクスリをゆるりと探しながら
ぼくはどんな時でもかならず
お前のちいさなぬくもりに帰ってくる

きときと。(角田寿星)

 

この詩は「ことばのない世界」に生きる障害を持った自分の息子について作者が書いたものだ。

意味なんかなくても いつだってぼくは
お前の流す くだらない涙に立ちどまる

このキラーフレーズはいつ読んでもシビれる。子どもたちってけっこう意味わかんないタイミングで泣いたり笑ったりする。それを理解することができなくても立ち止まることくらいはしてあげたい。

「仕事できときとに疲れた父さんと母さん」が障害児とともに営む日常は、本当は、こんなに澄みきった詩の言葉で書きつくせるものではないだろう。それでもその日常から逃げず、目を背けず、さらに詩の言葉として私たちに届けてくれる作者の姿勢には、ほとんど敬意しかない。が、同時にふと考えてしまうのは、そういう尊敬に値する人物をたまたま欠くだけで、同様の条件の「家族」がどれほど悲惨な場ともなりうるか、ということだ。

きときと。(角田寿星) - 吊忍

 

氷の海のガレオン/オルタ (ピュアフル文庫)

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彼女ができた

 「天国への階段」を飲んで潰れて家の近所でリュックをなくしてしまう日の、3日くらい前に彼女ができた。

 例によってマッチングアプリを駆使した。6月に前の恋人にフラれて7月に新しい人と付き合うことになって、いささかせわしない感じはある。わざわざブログに書くことではないな。1回会って飲んで2回目に告白してという至極つまらないパターンで付き合うこととなる。
人間万事塞翁が馬。禍福は糾える縄の如し。
 人間関係及び恋愛関係に全体的にぼんやりとした不信感を持っている私だから、先は見えない。またすぐにフラれてしまうかもしれない。この関係が一夏のアバンチュールにならないようがんばりっていきたい所存。

 俺も24にもなって来年の仕事も見つからないし、たまに酔ってどうしようもない失敗をしたり、しょうもない毎日を過ごしているが、付き合ってくれる女の子は神様なんじゃないだろうか。車の運転もできない実家暮らしの左ききのB型…。
 心を入れ替えて頑張っていこうと思う。恥ずかしい話だが、彼女の好きな小説家の本を片っ端から読むという中学生女子みたいな行動をしている。こういうことをするからフラれるんだろうか。

 いやそもそも彼女ができて浮かれてブログに書くという非モテメンタルがよくないのだろうか。女の子と付き合っていると、いつフラれるんだろう。ということばっかり考えてしまう。

「誕生こそ消滅の始まりなのだよ 木村くん」

 「鉄コン筋クリート」という作品の中で部下に裏切られたヤクザが殺される寸前に言った台詞である。始まりがあれば終わりがある。当たり前のことだが、今まさに自分が殺されようとする場面で悠然と運命を受け入れる格好良さ。自分はフラれるたびに人類で1番みっともないフラれ方を更新してんじゃないかってくらいジタバタするので見習いたい。

 そもそも、フラれないために何を頑張ればよいのか。間違いなく筋トレだ。

 まず第一に痩せるべきである。

そしてお酒をやめる。

正規の仕事を見つける。

マッチングアプリをやめる。

 これに尽きる。これさえこなせばもっとまともになれるはずだ。今の俺にとって必要なのは精神の自立。女の子に寄っかからないと病むようなメンタルを捨てて、一人前にならないとこっから先本当にどうしようもない。てか、そうなるとお酒なしで人と喋れるようにならなきゃいけないのか。まずいなあ。彼女との待ち合わせの前に緊張をほぐすためストロングゼロ500ml缶飲むのやめないと。

 人間が怖い。俺のクレジットカードで勝手に12万使うようなマザファッカもいるし、俺と付き合ってくれるような酔狂な女の子もいて、まあ基本的にはマザファッカなんだけど100人に1人くらいはいい人なんだろう。自分自身は99人の方のマザファッカ野郎なのだが、なんとかして成り上がっていきたい。

 またフラれたら記事を書くことになると思う。

 

格好悪いふられ方

格好悪いふられ方

 

 

 

Once there was a way to get back homeward

朝起きたら外にいて肩にゲロがついていた。
反射的に飛び起きて、記憶を辿る。昨日の夜から俺は何をしていたんだっけ。周りを見渡すと最寄り駅と家のちょうど中間地点にあるアパートの路上に面した階段部分に寝ていたらしい。吐瀉物の水たまりが数箇所。頭の近くにミネラルウォーターのペットボトル。そしてリュックサックがない。友達とHUBにいって「天国への階段」を2〜3杯飲んでからの記憶がない。大学の時に急性アルコール中毒で入院した時と同じ記憶の飛び方だった。
ひとまず家に帰ってゲロのついたシャツを浴室で洗い、そのままシャワーを浴び、携帯で友達に連絡を取る。
「家の近所に寝ててリュックがないんだけど」「最寄駅まではちゃんと背負ってたよ」
朝ごはんを食べてから、家を飛び出して駅までの道を辿って探しにいく。ない。交番に紛失届を出す。夕方に警察から連絡が。財布が届いたらしい。受け取りにいくと金と保険証とクレジットカード数枚抜かれたお財布が届いてて、どこにあったか訊くと、家の近所だけど駅から家までの道から大きく離れた場所なので多分知らん人に取られたんだろなあと思う。
数日後カードとめようとクレジットカードの会社に電話したらリュックを失くした日に合計で12万くらい買い物されてることが判明。お酒をやめることを誓う。
自分の酒癖の悪さが怖い。
刺青屋さんが最寄駅にあったら朝起きたときLIL PUMPみたいになってるだろう。
お酒を飲んで記憶をなくすと脳みその記憶を司る部分に悪影響がありアルツハイマーになりやすくなる。これからはほろ酔い以外飲みません。俺は酒の味が好きなわけではなくて酩酊した状態が心地よくてつい飲み過ぎてしまうので、これからはLSDとかマジックマッシュルームとかそういうサイケデリクス方面で頑張っていきたい。つまり、アンダーグラウンド方面に肉薄したILLなラッパーになるしかない。当方、無敵のリリックメイカー。DJ募集中。

なんて冗談を言っている場合ではない。

夏休みの初日に財布をなくしたおかげでどこへも行くことができなくなってしまった。細々した後始末にも心すり減ったが、1番悲しいのは最寄駅までリュックを背負っていながらたった15分間歩いて自宅へ帰るという小学生でもできるミッションに失敗したということだ。はじめてのおつかいがモンハンの卵運搬クエスト並みの難易度になっちまった。今やっている仕事的にもこういうだらしない失敗は御法度なのに。俺は一体…。

というわけで、もう今のメンタルは鬼。神に会えば神を殺し、仏に会えば仏を殺し。唯我独尊。戦国無双。はっきしいって前後不覚になるまで酔った自分が悪いのだが。

緊張感を持つために新しいリュックはめちゃくちゃ高いやつにしようと思う。

ジーンズの記事とか書いてる場合じゃねえ。

 

酔って記憶をなくします (新潮文庫)

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